グルメ

2019-08-19

震災から8年…ようやく浪江へ戻ってくる準備が整った

今回取材にお邪魔したのは、畠山さんご夫婦。
ハツラツとした印象の奥さまと、穏やかに寄り添うご主人の2人で浪江町に帰ってきました。

畠山さん一家は、福島県外で避難生活を続けてきました。
子どもたちが学校を卒業し、手を離れたのが今年の3月。
「いつか浪江へ戻りたい」―ずっと思い描いていた自分たちの将来がこのタイミングで見えたそうです。

もともとの家を取り壊し、新たに家を建て直し、夫婦二人三脚での生活がスタートしました。

料理とお菓子作りの腕前を活かし

店内に飾られている料理やお菓子の写真は、全て奥さまの手作り。
写真からもプロ顔負けの腕前が伝わります。

お店を切り盛りするのは奥さま、横にはそっとそれを見守るご主人がいます。

「避難先では趣味でパン教室や料理教室を開いていました。料理やお菓子作りが好きで、浪江で活かせるのはこれしかないという感じでした。」

テーブルや椅子、店内の装飾品すべてに奥さまのセンスが光り、ご主人がセレクトしたBGMが緩やかな時間を彩ります。

気軽に集まって、交流できるようなカフェを目指して

浪江での生活も、カフェとしての営業もまだ、始まったばかり。
しかし、hana-cafeが目指す目標は明確です。

「仲間同士の集まりで使っていただくのはもちろんですが、ふらっと立ち寄っていただいた時に、懐かしい顔に会える場所となって欲しいと考えています。」

「また、お墓参りや時々浪江の家の様子を見に帰ってくる町民の皆さんがこのカフェで交流してもらえたらなと思っています。」

木の香りに包まれながら、美味しいランチとデザートに舌鼓。
たまには1人でほっこりするもよし、仲間との会話に花を咲かせるもよし。
まだまだ暑い夏は続きます。
こんな暑い日は、浪江でのんびりとした昼下がりを堪能してはいかがでしょう。


▼hana-cafe(ハナ カフェ)
双葉郡浪江町川添字上加倉232-2
営業日/月・水・金 11:00~15:00
Facebook/Hana-cafe
Instagram/hanacafe.namie

※小さいお子さまをお連れのお客さまに、2階には座敷の個室があります。
周りのお客さまに気兼ねなく過ごせるような工夫も、このカフェのおもてなしの一つです。


取材をさせていただいたこの日のランチは、おむすび。
一品一品に素材の美味しさが詰まっています。

・ランチプレート ¥800
・ランチプレート+ドリンク ¥1,000
・ランチプレート+ドリンク+デザート ¥1,200